都市景観を彩る重要なファクターは、「人々」である。今回受賞した「シティ情報ふくおか」は、一貫して、その「場」と「人々」をつなぐ役割を果たしてきたといえよう。「場」は、新しい施設であったり、エンターテインメントであったり、衣食の情報であったりするのだが、この情報誌は、その「場」に生まれる刺激やコミュニケーションが、街とそこに暮らす人々を活性化させるとの信念をしたたか持っているように思う。
64ページでスタートしたというこの情報誌もいまや270ページ。発刊当時から表紙を飾ってきたちょっと小太りの「ふくおかおじさん」は、今日も私たちと一緒に元気に街を闊歩している。