『FUKUOKA STYLE』は1991年に創刊され、現在10号まで刊行。毎号、福岡県の文化、歴史、風土などに焦点を当てた特集を組み、福岡という地域の「スタイル」を分析、あるいは形成していこうという意図が感じとれる。これまでの特集は「水辺都市」「朝鮮通信使」「屋台」「博多祇園山笠」「ものつくり風土記」「文学のある風景」など。他に、物づくり人物記である「Homo faber」、写真家の作品を紹介する「視線の劇場」などの連載もある。写真を多用した洗練されたデザイン、テーマへの重層的なアプローチなど、地方誌の中では群を抜いた高いレベルの雑誌であり、福岡の文化状況に良質の影響を与えている。