各地で清掃・美化活動が活発化し環境意識が高まっている。本件の推薦理由では活動の持続性・自発性が推挙された。通常なら負担に思える毎日(夏場は1日2回)の水やりは、会員にとっては成長の楽しみであり、活動を見守る人々と楽しみを共有する様子が感じられる。また、季節ごとの飾付や植物の名札付けなど、花を媒介とした静かなコミュニケーションの活動も特筆したい。不特定の人々が短時間に行き交う場所であるからこそ、駅には清潔感や安心感が求められている。乗降数の多寡により空間事情は異なるが、JR駅は本件のような市民参加の場になりうる。清潔に保たれた公共空間は市民の財産でもあり、地域発展の核になる可能性を持っている。