昭和40年代に建てられた集合住宅を改装し、「未来の雑居ビル」をコンセプトに、デザインや建築、アート、編集、ITなどのオフィスのほか、ギャラリー、レストランが入居する。さまざまなプロジェクトを仕掛け、文化を発信する場として定着しつつあり、世代や地域を超えて感度の高い人々が集い、新たな創造活動が触発されている。人が集まり、文化を創造、発信することで、ハードを超えたソフトの景観を作り出す。目に見える建物の内部から発散される目に見えないエネルギーは、ここを訪れる人々の中に充電され、再び街に出て行く。建物と人々の活動が一体化することで生まれたこの画期的な場を、新たな「景観」の概念として捉えた。