事情で実親と暮らせない子どもたちを、家庭的な環境のなかで育てる活動の拠点が「子どもの村」だ。NPOがさまざまなチャリティ活動を展開し、支援者を増やし運営している。「子どもの村」では、広い中庭を囲む ように建てられた5軒の普通の一軒家に、それぞれ子どもたちと育親が生活している。住宅メーカーなどの企業や個人が寄付した異なる部材を用いて建てられたにもかかわらず、敷地内の建物には統一感があり、周囲の自然景観とも良く調和している。広い中庭は、各戸の住人 が日々顔を合わせ、時には一緒にイベントなどを楽しむ近所付き合いの場として機能するだろう。複雑な事情を持つ子どもたち、育親たちにとって、互いのコミュニケーションが果たす役割は非常に重要だ。