「エコ・ミュゼ はかた博物館」は、博多区の市民団体「ハカタ・リバイバル・プラン」が史実に基づき、歴史的事件が起こった土地や歴史上の人物がいた地点に、縦150㎝×横33㎝の電柱の巻き広告を設置し、博多の魅力を伝える歴史案内看板である。一見どこにでもあるような電柱巻き広告の形式であるが、そこに書かれている内容は、広告という概念を超え、人々に博多2、000年の歴史を伝えるタイムマシーンのような存在であり、読んでいくと引き込まれる。2009年に福岡広告協会から高い評価を得て表彰されており、地域社会に密着し、博多の歴史や文化を後世に伝える、社会性のある広告と言える。現在、116本の電柱巻き広告を展開しており、博多から福岡都市圏に広がりを見せ、最終的に2、000本の設置を目標としている。今後も継続するこの活動に敬意を表したい。