壁画制作を企画した母体である「梅香る町プロジェクト」は、梅林という町名にちなみ、我が町を梅香る梅いっぱいの街にしようとの思いから、2016年にスタートした。同地区では、現在までに100本を超える梅の植樹をはじめ、その剪定や草刈りなどのメンテナンス作業、梅にまつわるイベントの開催など、多様な地域住⺠が参加するコミュニケーションの輪が広まっている。
壁画製作活動は、同プロジェクトのランドマークとなるもので、福岡外環状道路沿いに縦5メートル横14メートルに及ぶ巨大な壁画が登場した。
落書きやゴミの投棄で汚れた場所をなんとかしようと、いつも植樹に参加している梅林中学校のPTAの有志によるおやじの会「梅☆星の会」を中心に、中学校の美術部が壁画作成を担当するなど、各々の持ち味を生かした参加が促され、たくさんの人の知恵と汗が結実した作品となっている。笑顔を地域にもう一つ増やしたいという思いは、壁画を見た地域の人々はもちろん、活動に参加した人々においても、地域とのつながりを感じ、このまちのことを誇りに思える共創・共生の文化を生み出している。