九州縦貫道の福岡インターから都市高速に向かう途中に教会か高級ホテルかと見間違うほどシックで風格のある建物が誕生した。整備工場を兼ねた車のショールームである。
三角形の敷地を巧みに利用し、見る方向によってはローマの水道橋や艦船のシャープな舳先を連想させ変形敷地ならではの面白さを演出している。建物というのは不思議なもので、際立った派手さはないが、妙に心をひかれる場合がある。まさにこの建物がそうである。
デザイン的には、立体感のある大きなアーチのファサード採用するなど、古典的でオーソドックスな建物であり、淡いサンドイエローを基調とした外壁に黒で縁取りされた開口部が建物全体を引き締め、シンプルで格調高いものとなっている。