福岡市中心部・天神地下街の来訪者は1日当り平日約25万人、休祭日約32万人(福岡市調べ)の「賑わい」を作り出している。現在、101店舗が商店街を形成、売り場の単位面積当りの売上は全国でもトップクラスを誇る。しかし、石油ショックによる、倍近い建設費の高騰、防災上の種々の制約などの中で、「通り」としての魅力度アップに努めてきた。「19世紀ヨーロッパ調」を採用、壁や石畳の素材、色彩の選択、照明構成のほか、ステンドグラス、レリーフから電話ボックスに至るまで細かい配慮と工夫を重ねている。また、季節感のない地下街に、照明、温度調整、演出で四季の変化を取り入れるなど、その努力は高く評価される。