外国の一地域の文化や風土を紹介し、市民が交流した催しの受賞は異例だろう。だが、民族衣装の舞踊も含めた多彩な催しは、まちをスペイン色で彩って市民の目を楽しませたし、都市の景観や建築のあり方、さらにそこに住む人の生き方に大きなヒントを与えた。
ガウディ建築に携わる人々や研究家とのシンポジューム・講座・勉強会は建築や芸術を学ぶ学生たちを刺激した。「計画に固執する必要性はない」とのスペイン流の考えも「よく変えていこう」というまちづくりに関する大切な意識を教えてくれた。催しの詳細はインターネットで発信。アイルランドからは「我々もやりたい」申し出があるなど数カ国からアクセスがあった。福岡と世界各地を結ぶきっかけになるかもしれない。