三菱銀行の新ビル誕生とともに現れた金色のモニュメントは、ちょっとした反響をまきおこした。それは、周囲の無機的な環境のなかで、その形と色彩が何か有機的な存在感をもち、人々にインパクトを与えたからだ。旧ビルの象徴としてあった「愛の鐘」に代わるものとして、青少年の限りない可能性と福岡の未来をゼロから無限大の形で表現したモニュメントである。耳を澄ますとダイヤモンドダストをイメージする音が聞こえる。天神の新しい待ち合わせの場所として人気を得ているとの報道もあった。本賞の新部門「街角のアクセント」にふさわしい、小さいながらもパワーを持った空間を創出している。