季離宮は国体道路から今泉地区に少し入った場所に比較的狭隘な道路に面する。
建物は、上離宮、中離宮、下離宮の3棟で構成され、その棟間には中高木や低木・地被類を配し、四季の移ろいを体感できる仕掛けとなっている。
また、地形を巧みに取り入れ、建物の高さを10m以下に抑えることで、樹木の高さとの絶妙なバランスが保たれ、この場所が都心の商業地であることを忘れさせてくれる心地よさを醸し出している。
良好な景観は、周囲に良好な景観を誘発する効果をもたらす。
隣接地の博多五行との調和の取れた景観形成は、今後の今泉のまちづくりに大きな作用をもたらすに違いない。