1989年に福岡市で開催されたアジア太平洋博覧会を契機に建設された当施設は、博覧会終了後も恒久施設として残され、現在では隣接する福岡タワーと一体となって、「シーサイドももち」地区のシンボリックな施設として人気を博している。海上の人工地盤上に構築されたイベント広場、研修施設、レストラン、店舗等からなるこの施設は、市民が、海浜の風景を楽しみ、また直接水に親しむことができるよう、建築的に様々な工夫がなされている。また、両側に広がる総延長2.5kmにおよぶ人工海浜とうまく調和するよう、色彩、デザイン等にきめ細かい配慮がなされており、博多湾沿いに新鮮で、魅力ある景観をつくりだす上で、大きく貢献している点が高く評価された。