よかトピア博のメインテーマ館として建築された博物館は、博覧会を意識したのか、やや特異なデザインでシーサイドももちに屹立していた。新しいデザインでありながら、旧い王宮を思わせる威圧感に抵抗があったが、近年、周囲に高層アパート群が立ち並び、博覧会施設が撤去された後の1軒家の状態で見られた威圧感が少しずつ薄れ、今やシーサイドももちの文化的シンボルになってきた。博物館が先行してシーサイドももちは、新しいデザインに満ちた21世紀の街並みを形成しつつある。博物館が、シーサイドももちに与えた景観上の功績は大であろう。