受賞作品紹介

第9回(1995年度)受賞

「博多町家」ふるさと館

「博多町家」ふるさと館の画像1

「博多町家」ふるさと館

住所 :
博多区冷泉町
部門 :
小さな建物
用途 :
展示資料館
所有者 :
福岡市
設計者 :
株式会社長澤建築設計事務所(本体設計)、株式会社環・設計工房(町屋設計)
施工者 :
株式会社高松組

作品情報は、受賞当時のものであり、名称、外観、所有者等が変更になっている場合があります。また、閉店、現存しないもの等があります。

「博多町家」ふるさと館は、その長いネーミングと同様に、明治、大正期三棟の町家が、長く連なったファサードを持つ建物である。実際は、展示棟と復元町家とみやげ処の三棟から構成されているのだが、屋根に段差をつけたり、間口を2.5~3間区切ることで、通りに面して、あたかも5軒の町家が並んでいるように見せたり、復元町家と展示棟の間に路地を設けて、空間や動線の変化と広がりの演出が快い、見事な仕事である。そのネーミングが示す通り、ここにくると古き良き時代の博多の景観、そこでの暮らしぶりや人々の暮らしを支えた町家やふるさとの情景がイメージできる。急速に近代化、都市化が進む中で、こういう文化や歴史の香りのする都市景観が、もっとあっていい。前面道路との境の段差や車止めが、やや気にはなるが、ストレスの多い都市生活の中で、ホッと一息つける昔なつかしい、都市の景観である。

アクセス

地下鉄

  • 祇園駅 徒歩約5分

西鉄バス

  • キャナルシティ博多前 徒歩約2分

周辺の受賞作品

上川端商店街 博多方言大型ペナント

第11回<1997年度>受賞

「しろしい」、「そうつく」…博多方言がアーケード中にぶら下がった。筆師・金太夫の文字に味がある。本・・・

川端ぜんざい広場

第24回<2010年度>受賞

「川端ぜんざい広場」は、上川端商店街の一角に位置し、博多川に隣接している。上川端商店街は博多を代表す・・・

リノベーションミュージアム冷泉荘

第25回<2012年度>受賞

博多区上川端町で築54年を迎える冷泉荘は、昭和レトロの雰囲気を保持したリノベーション建築として高く評・・・

We Base 博多

第28回<2018年度>受賞

「猫のオブジェのあるホテル」として定着した、ファサードから飛び出す巨大な猫の半身。そのサイズ、宇宙服・・・

一覧へ戻る