都市景観上のノード(結節点)はランドマークとして不可欠であり、このノードに大規模建築物の存在は大きく影響している。福岡市において都市景観上、大きな課題であったのは海から見た景観形成をいかにはかるかであった。シーホークホテル&リゾートがこうした課題において重要な都市景観上の効果を発揮したことが高く評価された。全体の建築的イメージを海辺の景観に欠かせない船として簡潔に表現し、また、大アトリウムをまるで貝殻のように表現し、さらに、海からの眺めを船の先端のように表現したデザインにおいて都市景観上のノードとしてランドマークの形成に成功していることも評価された。