百道浜4丁目戸建て住宅地区は、平成元年より分譲された約200戸の住宅地である。電線類の地中化はもちろん、ボンエルフ、緑道、御影石の石積みなど造成段階から快適で美しいまちづくりのための先駆的な取り組みが実施された。建築段階においても、建築協定や緑地協定などのきめ細やかなルールが設けられることにより、個性的な中にも統一感のある緑豊かな街並み景観が創出されている。そして今、それを継承して、すばらしい街に育てていこうとする地域の人々の活動が盛んに行われている。
このように、まちづくりの各段階において美しい街並みづくりのための取り組みが展開されているモデル的な事例であり、美しい御影石の石積みと豊かな緑で構成された街並みは、地域の人々の努力により次第に風格を増し、落ち着きと気品の満ちたものに育っていくにちがいない。