旧3号線沿いに7、80メートルにわたって白壁の建物が並んでいる。明治21年の建築。これほどの規模で白壁の明治建築が保存されているのは福岡市では他に例がない。平成8年春、酒蔵の内部を改造して一般公開した。約千平方メートルの空間を4つに分け、多目的ギャラリー、映像ルーム、物販センター、ガラス越しに見学できる酒造室とした。はね木絞りの巨大なはね木など、明治時代の酒造り用具の展示、大きな梁がむき出しの酒蔵建築の内部が見られるのも魅力
だ。ギャラリーは博多区の「まちかど文化広場」の指定を受け、無料で貸す。これまで、ジャズコンサート、落語を楽しむ会、写真展、クラフト展などが行われ、地域文化を育てる空間としての可能性を示している。