長年にわたって市民に親しまれた空間の記憶を継承しつつ、新たな場づくりに挑戦した公園である。河川や街路越しに周辺の建築群や緑を「見渡せる」好立地を巧みに活かし、回遊できる動線を確保して地上から屋上までを繋ぎ、人々が自由に休憩できるよう配慮している。周囲から「見られる」ことを意識して裏をつくらず、開放的な施設づくりに努めるとともに、日没後のアクティビティにも配慮し、①リバーサイドの新しい光景、②眺望を楽しむ光、③アプローチの光、④緑の表情を取り込む光、⑤水際を演出する光、⑥アートを際立てる照明演出、⑦ランドスケープと一体となる光、⑧暗がりをつくらない安心の光によって、福岡の新しい顔を実現している。