警固小学校前の並木は、もとは学校の塀の中にあったものだ。校舎新築工事に際して従来の塀を取り払い、並木の内側(運動場側)にささやかな垣根を設けるにとどめた。この結果、かつては校庭にそびえていたクス、カシ、ポプラ等の大木が「街の緑」として開放された。同時に小学校自体も開かれたイメージに生まれ変わった。公共機関や企業の緑がこのような形で開放された例は初めてではないが、数は少なく、今後の街づくりの上で貴重な先例になると思われる。
警固小学校については、新築校舎を含む全体に対する推薦もあったが、校舎自体については異論もあり、今回は並木だけを賞の対象にすることになった。