オープン半年で入場者数が1000万人を超えたという。今年の4月20日、博多駅と天神に挟まれた一画に未体験のエンターテイメント空間が出現した。ホートン・プラザ他の設計で知られるジョン・ジャーディ氏を筆頭に、主にアメリカで活躍するサイン、ランドスケープ、照明、噴水などのトップ・デザインチームによる設計、日本側の企画とフォローが的確だったことも称えたい。バブル崩壊後とあって手腕が問われたが、老若男女が集い、元気な福岡の象徴として全国からの見学客が絶えない。視覚と触覚を刺激する強い配色と運河を核とした空間構成が印象的で、大胆かつ緻密な表現の背景にはこれまでの経験の重みも感じられる。今後も感動的な『街』であり続けることを期待したい。