第29回受賞作品紹介
応募総数225件の中から
選ばれた受賞作品が決定しました!
表彰の種類
- 大賞
- 各部門賞
- ランドスケープ部門(まちなみ、公園、身近な広場・緑、道路、橋など)
- 建築部門(住宅、店舗、ホテル、学校、病院など)
- 広告部門(壁面を利用した看板、車両のラッピング広告などの屋外広告物)
- 活動部門(祭り、行事、地域でのまちづくり活動など)
- 市民賞
(本サイト「トットコ」上の市民投票で、最も獲得票の多かったもの)
受賞作品紹介
選考委員
- 坂井 猛 (九州大学 本部 キャンパス計画室 教授・副室長)
- 柴田 久 (福岡大学 工学部 社会デザイン工学科 教授)
- 西川 真水 (西日本短期大学 緑地環境学科 教授)
- 黒瀬 武史 (九州大学大学院 人間環境学研究院 都市・建築学部門 教授)
- 末廣 香織 (九州大学大学院 人間環境学研究院 都市・建築学部門 准教授)
- 池田 美奈子 (九州大学大学院 芸術工学研究院 デザインストラテジー部門 准教授)
- 伊藤 敬生 (九州産業大学 芸術学部 ソーシャルデザイン学科 教授)
- 古賀 桃子 (特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター代表)
- 中村 善輝 (福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみん センター長)
- 大場 真一郎 (福岡市住宅都市局 理事)
主催
- 福岡市(住宅都市局地域まちづくり推進部都市景観室)
後援
- (一社) 九州住宅産業協会
- (一社) 建設コンサルタンツ協会 九州支部
- (独) 住宅金融支援機構 九州支店
- 全九州ネオン工業協同組合
- (公社) 全日本不動産協会 福岡県本部
- (独法) 都市再生機構 九州支社
- 福岡県美しいまちづくり協議会
- 福岡県建設業協同組合
- (公社) 福岡県建築士会
- (一社) 福岡県建築士事務所協会
- 福岡県住宅供給公社
- (公社) 福岡県造園協会
- (公社) 福岡県宅地建物取引業協会
- 福岡県ゆとりある住まいづくり協議会
- 福岡広告協会
- 福岡市広告美術業協同組合
- 福岡市住宅供給公社
- (一社) 福岡市造園建設業協会
- (一社) 福岡市土木建設協力会
- (公財) 福岡市緑のまちづくり協会
- 福岡設計協同組合
- (公社) 日本建築家協会 九州支部
- (一社) 日本建築学会 九州支部
- (公社) 日本造園学会 九州支部
- (特非) 日本都市計画家協会 福岡支部
- (公社) 日本都市計画学会 九州支部
- 風景デザイン研究会
- (一社) ランドスケープコンサルタンツ協会 九州支部
選考総評
福岡市都市景観賞は、福岡のまちの魅力を創りだしている建物や通り、企画や活動に関係している人たちの努力を讃え、広く市民に伝えることを目的として創設された賞であり、市民の推薦・応募に基づき選考します。今年は、225件の応募があり、ランドスケープ、建築、広告、活動の4部門を設けて選考を行いました。
「大濠テラス ~八女茶と日本庭園と。~」は、福岡を代表する県営大濠公園に新設したカフェ店舗であり、木造建築を公園の佇まいに調和させ、気軽に立ち寄ることのできる空間をつくりだすとともに、公園南部の魅力向上に寄与しており、委員全員からの高い評価を得て大賞を贈ることとなりました。つぎに、「県営天神中央公園西中洲エリア」をランドスケープ部門賞として選定しました。天神から中洲を結ぶ主動線を確保しつつ、貴賓館に向かって観客席にもなり得る大階段と、着座できる植栽桝の連続する開放的なオープンスペースを設え、中洲のネオンや那珂川の水面を眺める飲食空間から西中洲の飲食街にまでつながるランドスケープを実現しています。また、「九州産業大学 大楠アリーナ 2020」を建築部門賞として選定しました。国道に面して建てられたアリーナは、新しい地域のランドマークとなっており、ガラスのカーテンウォールを通して室内とキャンパス相互の見る見られるの関係を強め、外部の山々まで眺望できるよう配慮されています。さらに、「おしまイムズ THE LAST SHOW 懸垂幕」を広告部門賞として選定しました。ビルの解体前に懸垂幕を用いた他の商業施設とのエールのやりとりが、人々の記憶に残る風景となった点が評価されました。さいごに、「NPO法人 福岡建築ファウンデーションの活動」を活動部門賞として選定しました。福岡の優れた建築とデザインを知ってもらうため、近現代建築ツアーをはじめとする多くの活動に精力的に取り組んでいます。
この他にも、数々の力作の応募があり、最終候補に残った作品を委員で見て回りました。視察直後に開催した最終選考委員会で、採点後に、全委員の意見を出し合って議論したうえで、全員一致による結論を得たものです。それぞれの専門性を尊重しつつ、多角的かつ公正な審査を行うことができたと思います。今後も、福岡の都市景観に寄与する素晴らしいランドスケープ、建築、広告、活動が数多く生まれることで、都市が発展することを願っています。
福岡市都市景観賞選考委員会委員長 坂井 猛(九州大学教授)